油抜きダイエットではキレイになれない
油はカラダに必要な栄養素。
油はダイエットの天敵と思われがち。油で揚げたトンカツや、マヨネーズ、バターや生クリームたっぷりのケーキなど、ダイエット中はご法度というイメージがありますよね。もちろん、ダイエット中はこれらの食品はなるべく控えたほうが無難。
しかし、油は太るといって一切摂らないと、髪がパサパサになったり、肌にツヤがなくなったりしてしまいます。
体重を減らすことはできても、キレイにやせることはできないのです!
人間に必要な栄養素は、まず『三大栄養素』と呼ばれるたんぱく質、炭水化物、脂質と、それらの働きを助けるビタミンやミネラルなどがあります。
健康的にダイエットをしたいなら、どの栄養素が欠けてもダメで、これらをバランス良く摂取することが重要です。
それに加えて、ダイエット中に油脂を摂るメリットは、ほかの栄養素よりも腹持ちが良いという点です。
油脂は胃では消化吸収されず、十二指腸に送られてから胆汁の分泌によって4時間ほどかけてゆっくり分解されます。
一方、糖質の消化にはその半分程度の時間しかかからないため、空腹感を感じるのが早いのです。
腹持ちの良い油脂を適量摂取すれば、自然と間食も減りますし、結果的にキレイにやせることにつながるといえるでしょう。
オリーブオイルなら太らない?
日常的に私たちが口にする油には、大きく分けて「動物性」と「植物性」の2種類があります。動物性はラードや牛脂、バターなど。一方、植物性は、サラダ油をはじめ、オリーブオイル、ごま油、キャノーラ油など様々な種類があります。
植物油はコレステロールを含まないことから健康に良いとされ、中でもオリーブオイルにはリノール酸とオレイン酸がたっぷり含まれ、動脈硬化を予防する効果があるということで人気があります。このヘルシーなイメージがあるため、『オリーブオイルは摂取しても太らない』と思っている人も少なくないのでは?しかし、ヘルシーであることと、カロリーの高さには関係がありません。
実は食用油はすべて同カロリーで、オリーブオイルもサラダ油も動物性の油も、1gあたり9kcalという高カロリー食品なのです。
なので、例えばパスタやピザの風味付けなどにオリーブオイルをたっぷりかけてしまうと、たちまちカロリーオーバーに。
イタリアンをはじめ、洋風の食事は油を使用する調理法が多いので、さらに油をかけるとかなりの量を摂取することになります。
ダイエット中は和食が良いと言われるのはこのためで、洋食や中華に比べると調理時の油の使用量が少ないです。油はカラダに必要なものですが、ダイエット中はやはり摂りすぎには注意しましょう。
今回のまとめ
ダイエット中だからといって油をまったく摂らないようにする極端なダイエットではキレイにやせられません。積極的に摂る必要はありませんが、普段よりも「控えめ」を心がける程度がダイエット成功のポイントでしょう。