「脇が臭い=ワキガ」ではない!
- 2018年6月26日
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自分のワキのニオイが気になって「もしかして、ワキガなのかも」と感じたことはないでしょうか。
体臭はデリケートな問題です。
ほかの人に「私(俺)って臭い?」と聞くこともむずかしく、自分の体臭に不安を抱いているという人も多いです。
実は「脇が臭い=ワキガ」ではありません。
この記事では、ワキガと汗臭さの違いや、運動の後や夏場に気になるワキのニオイをどうすればよいのかなど、対処法をお伝えします。
ワキガと汗のニオイってどこが違うの?
ワキガと汗臭さの違いはなにでしょうか。
「手でわきの下をぬぐうと酸っぱいニオイがする!ワキガなのかも」と思って不安になっている方は、安心してください。
気になる脇の酸っぱいニオイは、原因がワキガ(腋臭)ではない可能性が高いのです。
ワキガの場合は、汗のニオイとは違う、ツンとした刺激臭がします。
一般的に鉛筆の芯のようなニオイや、納豆のような腐った刺激臭などと、例えられることが多いようです。
汗臭さの原因は? 暑いときや運動後などの体温調節の時にかく汗は、エクリン汗腺という汗腺から出ています。
エクリン汗腺から出る汗の成分は、99%は水分で残りの1%はナトリウムやカルシウムなどで、成分のほとんどが水分のため、無臭なのです。
しかし身体的・精神的にストレスを受けたり、激しい運動をすると、血流が悪くなり血液中にある乳酸の量が増えることで、脇汗にも乳酸が含まれます。
乳酸を多く含んだ汗がワキの皮脂と混ざり、皮ふの常在菌が分解することで、汗臭いといわれるようなすっぱいニオイが発生してしまいます。
ワキガの原因は? ワキガにはエクリン汗腺ではなく、もうひとつの汗腺であるアポクリン腺が深く関ります。
体温調節をするエクリン汗腺は全身に存在するのに対して、アポクリン汗腺は脇の下や耳、おへそ、デリケートゾーンなど毛の多く生えている部位のみに存在するのです。
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質や糖質・たんぱく質・アンモニアが含まれているため、粘つきのある汗になります。
ワキガの匂いは、アポクリン汗腺から出た栄養豊富な汗が、皮ふの常在細菌に分解されることによって発生するのです。
日本人の約10%がワキガ体質といわれています。 ワキガかそうでないかは生まれつきの体質で、アポクリン腺の数が多かったり発達していたりするとワキガ体質になるのです。
ワキガ体質とはいえ、ニオイの程度は個人差があり、ニオイケアでほとんどワキガとはわからないレベルの人もいれば、なにをしても臭うレベルの方もいます。 なにをしても臭うレベルのワキガ臭を改善するには、病院で手術をするという治療法もあります
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